札幌日仏協会元会長 中村睦男さんの「偲ぶ会」開かれる
中村さんは北大の学長を01年から6年間、歴任したほか、退職後の09年からは公益財団法人「アイヌ文化・研究振興機構」の理事長を務め、アイヌの権利回復に尽力されました。
札幌日仏協会では07年から20年までの13年間にわたり、会長を引き受けて頂き、04年にはフランス政府から「フランス教育功労賞オフィシエ勲章」を受章されております。
北大とアイヌ民族文化財団の共催で行われた「偲ぶ会」には、大学やアイヌ関係者ら約200人が列席、当協会からは理事長の私(加藤利器)と吉田雅典事務局長、江口修、小田原賢二・両顧問の計4人が訪れました。
偲ぶ会では、寶金清博・北大学長ら主催者挨拶に続いて、北海道アイヌ協会前理事長の加藤忠さんらが中村さんの遺徳を偲んで、故人に寄せる思いを語りました。
私ども4人は引き続き、中村さんの遺影の前で白いカーネーションを手向け、北海道とフランスの交流促進に長年、尽力された中村さんのご冥福をお祈りしました。
中村さんは20年2月21日に札幌・メルキュールホテルで開催された札幌日仏協会総会・懇親会に出席された際、会長の辞任を表明され、そのわずか2カ月後に逝去されました。
コロナ禍にあったため、葬儀は近親者のみで執り行われ、3年半を経過して、この日の偲ぶ会の開催となりました。
(理事長・加藤利器)